研究課題
基盤研究(C)
犬の自己免疫疾患の治療には免疫抑制剤を用いるが、 一部の患者では効果を示さない症例が存在するため、既知の薬剤とは異なる免疫抑制作用による治療法が必要である。リラキシンはMDSCの増殖を促して母体免疫を抑制する。 骨髄由来免疫抑制細胞(MDSC)は免疫応答を強力に抑制する細胞であり、この細胞の増殖を促すリラキシンは新たな自己免疫疾患の治療になり得る。そこで本研究では、リラキシンのMDSC誘導機構を解明するとともに、自己免疫疾患に対してリラキシンの免疫抑制効果を検討する。本研究により免疫抑制剤に効果を示さない犬の自己免疫疾患に対して、MDSCを標的とした新たな治療法を確立できると考えられる。