研究課題
基盤研究(C)
鶏貧血ウイルス(CAV)感染症は、鶏群に慢性的な発育不良や免疫不全を起こす疾患であり、国内外で発生が認められている。近年、我々はCAVが鶏の体内で数か月以上に渡って持続感染する可能性を見出した。CAVの持続感染は、野外におけるCAVの蔓延防止や清浄化対策にも関連し得る重要な現象であり、これまでのCAV感染症の概念を覆し得る知見と考えられる。本研究では、CAVの未知なる持続感染機構を解明することを目的として、動物実験と病理・ウイルス学的解析手法を用いて、CAV持続感染細胞の同定や持続感染時のウイルス産生などに関する解析を行う。本研究で得られる知見は養鶏施設におけるCAV対策に貢献できる。