研究課題
基盤研究(C)
植物を原料とするドライフードは、農業用水や堆肥など周辺の環境から微生物に汚染されている場合がある。米国では、中国産乾燥きくらげに関連したサルモネラ食中毒の発生が報告された。ドライフードや生薬として使用される乾燥西洋ハーブ中の衛生指標菌数は、乾燥きくらげ中の衛生指標菌数と同程度であったことから、乾燥西洋ハーブも同様に病原微生物に汚染されている可能性がある。本研究では、西洋ハーブなどドライフードにおける病原細菌(サルモネラ)・薬剤耐性菌の分離及びゲノム解析を行い、ワンヘルスの概念に基づき、ヒト、家畜、環境由来株等と比較することによって、汚染実態の把握、汚染原の推定、ヒトへの伝播可能性を検証する。