研究課題
基盤研究(C)
α2アドレナリン受容体作動薬であるデクスメデトミジンは、腎臓保護効果を有している可能性があるが、ネコでは、鎮静に必要なデクスメデトミジンの投与量において、心拍出量減少作用が生じることが知られている。近年、研究代表者は、イヌにおいてα2アドレナリン受容体作動薬の循環抑制作用が、血管拡張薬であるCa拮抗薬のニカルジピンの併用投与により改善することを明らかとした。本研究では、ネコのデクスメデトミジンとニカルジピン併用時における鎮静鎮痛効果、循環動態、自律神経機能、腎機能への影響を評価することで、より安全性の高いネコにおける新たな鎮静法、周術期管理法を確立する。