研究課題
基盤研究(C)
申請者らは近年、未知の疾病と推定される鶏のリンパ腫を複数例発見した。このリンパ腫は、代表的な鶏のリンパ腫であるマレック病、鶏白血病、細網内皮症とは異なる病理学的特徴を有していた。しかし、現段階で得られた知見は限定的であり、本疾病の全容は未だ不明である。本研究では、本疾病の検体および疫学情報を収集し、病理学的・ウイルス学的解析や動物実験などを用いた多角的なアプローチにより本疾病の特徴を解析することで、本疾病の摘発や診断、対策に有用な知見を収集することを目的とする。本研究の成果により、家禽疾病の診断機関における診断技術精度の向上や養鶏産業の生産性向上への貢献が期待される。