研究課題
基盤研究(C)
造血幹細胞は血液疾患の治療に用いられ,移植医療の先駆けとして知られている。しかし,その特徴の1つである自己複製能の分子機構については不明な点が多い。申請者はゼブラフィッシュにおいて,発生のあるタイミングで造血幹細胞が高い自己複製能を獲得すること(“造血幹細胞の成熟”)を見出した。本申請研究では,造血幹細胞の成熟にCD74が関与するという仮説の元,ゼブラフィッシュの造血幹細胞において,Cd74がどのような役割を果たし,どのように制御され,さらに,どんな遺伝子の発現を制御するのかについて明らかにし,造血幹細胞の自己複製能に関わる分子機構の一旦を解明することを目指す。