研究課題
基盤研究(C)
生物の健康は、内外の変動に対し正常な機能を維持する恒常性に守られている。加齢に伴いこれらの機能は全身で低下するが、その引き金は未だに不明な点が多く残されている。肝臓は体内の栄養物の代謝や解毒、エネルギー供給などの重要な役割を担っており、肝臓の老化によって代謝機能が低下すると、栄養の効率的な利用が困難となり、全身の代謝機能低下および個体老化につながると考えられる。しかし、肝臓の老化が全身を変容させるメカニズムの解明はされていない。本研究では、ミトコンドリア障害を起点とする新たな老化誘導システムを確立し、肝臓老化が全身に及ぼす影響を理解する。