研究課題
基盤研究(C)
Xp11.2 転座型腎癌は、転座によりX染色体上の転写因子TFE3 からなる融合遺伝子(キメラTFE3)が恒常活性型転写因子として機能し生じる腎癌であるが、その詳しい発癌メカニズムは不明である。我々はこの融合遺伝子(キメラTFE3)の異常活性は転写メディエーター複合体機能を必要とすることを見出した。転写メディエーター複合体は遺伝子転写・伸長を制御し、一部の転写因子においてターゲット遺伝子発現を時期、細胞特異的に同調・変化させることで、発生過程や癌化への直接関与が注目されている。本研究ではこの転写メディエーター複合体の作用が転座型腎癌発がん過程にどのように関わるかを明らかにする。