研究課題
基盤研究(C)
PMLbodyは、液-液相分離により形成される核内の構造体である。PML bodyのユニークな特徴として、細胞周期を通じて液的、固相、ゲルの3状態を示すことがあげられる。しかし、PML bodyがいかにしてこの様な性状変化を起こすのか、その分子メカニズムは明らかになっていない。研究では、微弱かつ一過的な分子間相互作用でも高感度で検出することが可能な近位ビオチンラベル法を用いて、細胞周期を通じて性状を変化させるPML bodyの構成因子を明らかにする。これにより、PML bodyの性状変化を引き起こす分子メカニズムを見出し、生体内における液-液相分離現象の理解を急速に進展させる。