研究課題
基盤研究(C)
減数分裂は、卵子と精子を形成するための生殖細胞特有の細胞分裂であり、そのプロセスは第一分裂と第二分裂に区分される。減数第一分裂を特徴づける現象は、染色体のシナプトネマ複合体を介した相同対合である。シナプトネマ複合体の側部軸がまず形成され、引き続いて相同性認識反応を受けながら、染色体ペア間がシナプトネマ複合体の中央領域の形成によって接着される。相同対合は、遺伝子組換えの基盤として働き、空間的配置を整えることによって染色体分配の正確性を保証する。本研究では、遺伝情報の次世代への伝達を担う減数分裂の仕組みについて理解を深めることを目的として、相同対合を担うシナプトネマ複合体の形成機序を解析する。