研究課題
基盤研究(C)
ウイルスや病原体をヒトに仲介する吸血生物が、ヒトなどのホス トから安定的に吸血するためには、ホストの止血機構を阻害する必要がある。蚊、ヒル、マ ダニは、この反応を阻害する異なるタンパク質をホストに注入することで、止血機構阻害を 達成している。これらのタンパク質の阻害活性には、特定のチロシン残基の硫酸化修飾が必須である。本研究は、これらの分子メカニズムの解明を目指す。これは、蚊及びヒルの吸血の仕組みの一端を分子レベルで 解明すると共に、新たな抗凝血薬の開発基盤にもつなることが期待できる。