研究課題
基盤研究(C)
ユビキチン介在性のタンパク質分解機構は、さまざまなシグナル伝達因子や細胞周期制御因子などの量的制御を司っており、広範な生命現象への関与が示されている。単純計算で1つのE3は15種類以上のタンパク質をユビキチン化する必要があると試算されているが、1つのE3が15以上の分子をユビキチン化することが判明している例はごく少数であり、E3は基質の認識方法を何らかの方法で拡張していると考えられる。われわれはE3はヘテロ2量体化することにより、基質選択性を拡張しているという仮説を立てた。本課題ではこの新規の基質選択性拡張機構がタンパク質寿命決定に及ぼす影響を明らかにする。