研究課題
基盤研究(C)
現在主流のノックイン法には、意図しない塩基配列の挿入・欠失(indels)が高確率で発生するという問題がある。申請者はこの問題の改善に取組み、2020年、高いノックイン効率を維持しつつ、indelsの発生を劇的に低減できるTandem Paired Nicking法(TPN法)を報告した。しかしDNA一本鎖切断しか行わないTPN法で高効率なノックインが誘導できる理由はまだ分かっていない。そこで本研究では、TPN法によるノックインの分子機構を解明し、その機構を利用してTPN法のさらなる改良を目指す。本研究は、ゲノム編集分野だけでなく、ノックインを利用する幅広い分野の発展にも貢献できる意義のある研究と思われる。