研究課題
基盤研究(C)
細胞は栄養源の枯渇により細胞分裂を停止し、静止期に移行する。静止期のガン細胞や感染菌は薬剤に耐性で、ガンや感染症治療の妨げとなっており、静止期の制御機構の解明は医学的に重要である。分裂酵母はグルコース枯渇によって定常期という静止期に移行し、このとき細胞分裂を制御するサイクリン依存性キナーゼ(CDK)が核小体という特殊な部位に蓄積し、定常期の確立に寄与する。本研究では分裂酵母の定常期におけるCDKの機能を解析し、静止期の制御機構の解明を目指す。