研究課題
基盤研究(C)
細胞内小器官ゴルジ体は「扁平膜積層構造」をとる。脊椎動物細胞では細胞分裂期にこのゴルジ体は小胞化する。この分裂期におけるゴルジ体の「小胞化-再構成」に特化して機能するp97/p47膜融合経路の解明は、脊椎動物細胞の細胞分裂・極性形成の仕組みの解明に直結すると考えられる。p97/p47膜融合経路は不明なことが多いが、申請者はつい先頃、「p97/p47自身がFTCD-p97/p47-FTCD膜係留複合体を形成しゴルジ体膜が係留される」ことを発見した。本研究ではさらに、ゴルジ体上のFTCD受容体を同定しつつ、Rab蛋白質の関与、膜係留装置の形成・解離の制御機構の解明をも目指す。