研究課題
基盤研究(C)
核インテグリティ変化は、核膜孔を介して交通する分子 (ヒストン自身やヒストン修飾分子等)のダイナミクスを変化させ得る。その結果、クロマチンを構成するヒストン化学修飾パターンが変化しグローバルな遺伝子発現変化に至り得る。現在までに生理的な細胞分化や癌悪性化等の病理的背景でこの仮説が検証された前例はない。一方、研究代表者らは最近、骨格筋細胞分化過程で個々の細胞のヒストン修飾状態が大きく変化することを観察した。そこで本研究では、筋芽細胞株C2C12を用いた骨格筋細胞分化をモデルに、「核インテグリティ変化はヒストン化学修飾変化の駆動力となるか?」という問いの答えに迫る。