研究課題
基盤研究(C)
インフルエンザ重症化の主な要因は、過度なサイトカイン産生による過剰な炎症応答であり、その中心となるのがインフラマソームである。インフラマソームは、ウイルス感染により活性化され、サイトカイン放出を誘導し炎症を惹起・増幅させるが、さらにプリオン様の凝集体として放出され、これがマクロファージによって貪食されることにより連鎖的に炎症応答を誘導し増幅させる。このインフラマソームの細胞間伝播は過剰な炎症を引き起こし、インフルエンザ重症化の主要因と考えられる。本研究では、インフラマソームのプリオン様細胞間伝搬における低分子量G蛋白質Arf6の機能とそのシグナル経路を明らかにすることを目的とする。