繊毛虫核の系列分化における運命決定メカニズムの解明

• 研究課題/領域番号: 24K09475
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 審査区分: 小区分44020:発生生物学関連
• 研究機関: 日本大学
• 研究代表者: 岩本 政明 日本大学, 文理学部, 教授 (80450683)
• 研究期間 (年度): 2024-04-01 – 2027-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2024年度)
• 配分額: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円); 2026年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2025年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
• キーワード: 核分化 / 有糸分裂 / ヌクレオポリン / 有性生殖 / テトラヒメナ

研究開始時の研究の概要

繊毛虫類がもつ生殖核(小核)と体細胞核(大核)は、有性生殖過程で形成される一つの受精核が複製し、それらからそれぞれ分化して生じるが、核の分化運命を決定するメカニズムについては全くわかっていない。申請者は、核分化の直前に行われる受精核の最終分裂で、核膜孔複合体を構成する一部の成分が２つの娘核の間で大きく偏って不等分配されることを発見した。娘核間での核膜孔成分の偏りは核輸送の質に差を生じるはずである。本研究では、核膜孔成分の不等分配によって娘核間で異なる核輸送が引き起こされることが核の運命を決定する主要因であると仮定し、さまざまな実験を通して核膜孔成分の不等分配と核分化の関係について検証を行う。