研究課題
基盤研究(C)
申請者は、植物のミトコンドリア及び色素体が、生活環の一時期に著しく外膜や包膜を拡張させる現象を見出した。この膜拡張現象は、これまで知られていたものに比べ巨大かつ極端であり、新しいオルガネラ機能を予感させた。本研究では、両オルガネラにおける膜拡張の出現・消失の時期や場所を特定し、その構築メカニズムを明らかにすると共に、その役割や生物学的意味に迫ることを目的とする。その実現のために、連続切片自動撮像機能を用いた立体構築像の作製等の電子顕微鏡による大規模データ解析や、その他様々な可視化技術を駆使する。本研究を通じて、この膜拡張現象が植物に広く備わっている基本メカニズムであると示すことが期待される。