研究課題
基盤研究(C)
Alu配列は、ヒトゲノムに約10%存在する非コードDNAで、相同組換えにより遺伝子変異を起こし先天性疾患の原因となりうる。またAlu配列によって、近傍の遺伝子のRNA異常が誘導されることが報告されている。しかしながら、Alu配列がどのようなメカニズムで遺伝子発現に関与しているのかは不明である。本研究は独自に開発したミニ遺伝子モデルを用いて、Alu配列がどのような分子メカニズムでスプライシングに関与しているのかを明らかにする。そのために、Alu配列が転写後に二本鎖を形成しRNA編集を受けるかどうかの検証、Alu配列へのスプライシング因子の結合可能性、新たな遺伝子モデルの取得を目指す。