研究課題
基盤研究(C)
動物が進化の過程でどのように筋肉を獲得したのか?出現初期の多細胞動物の筋肉はどの様なものであったのか?については多くが不明である。この問いに答えるために、本研究では多細胞動物の進化過程で最初に分岐し、筋肉をもつ系統であるクシクラゲ類に着目する。クシクラゲを用いた分子、細胞生物学的手法や新たに確立した質量分析の手法を駆使することにより、クシクラゲ類の筋肉の構造や筋細胞分化の分子的な詳細を解析する。結果を左右相称動物や刺胞動物の分子機構と比較し共通する機構を見出すことにより、筋肉の祖先的形質がどの様なものであったかを明らかにする。