研究課題
基盤研究(C)
ウイルスは地球上のほぼ全ての生物に存在し、生態系の新たな構成因子として理解されるようになった。特に近年、宿主に明確な表現型を引き起こさず持続感染状態を維持する持続型RNAウイルスは、自然環境中で優占している可能性が指摘されている。生態系におけるウイルスの真の役割を理解するためには、この「持続型RNAウイルス」に着目した生態学的な機能解析が必要不可欠である。本研究では環境から分離した宿主生物とそこに内在する持続型ウイルスを用いて、ラボ環境で観察された機能が実環境で発揮されているのかを、フィールド研究を通して明らかにすることを目指す。