研究課題
基盤研究(C)
キク科は陸上植物のなかで最大の科であり、キク科内における類縁関係は長らく不明のままであったが、近年になっておおよそ明らかになった。この類縁関係を基に、生殖器官の解剖学的形質の進化を明らかにする。また、キク科には無融合生殖を行う種が数多く報告されているが、タンポポ型やニガナ型のような複相性の配偶体型無融合生殖様式を直接的に検証した例はない。本研究では顕微鏡切片をDAPI染色し、蛍光量を定量することで、直接的に無融合生殖の様式を明らかにする。これらの知見を分子系統解析のデータと照らし合わせ、無融合生殖がどの胚嚢形成様式から、どのように変化することで進化してきたのかを明らかにする。