研究課題
基盤研究(C)
近年の申請者らの研究によって、熱帯アジアから4種の新種や隠蔽種が見つかった。水生植物は総じて種数が少ないため、この数字は、従来考えられてきた北半球冷温帯ではなく熱帯アジアが水生植物のホットスポットであることを示唆する。そこで本研究では、「水草のゆりかごとしての熱帯アジア」仮説を検証するため、種数に加えて系統的多様度や機能的多様度を複合的に判断する最新の多様性評価法を用いて、水生植物のホットスポットの見直しを行う。最終的には、GPS情報を用いてホットスポットを50㎞四方で地図上にプロットし、水生植物の具体的な保全優先区を提示することを目指す。