研究課題
基盤研究(C)
感覚代償は視覚や聴覚など、一つの感覚が失われた際に触覚などほかの感覚が研ぎ澄まされて失われた感覚の機能を代償する現象である。感覚代償は若年では起こりやすいが、高齢になってからは起こりづらい。我が国には約30万人の視覚障害者がおり特に高齢の障害者は生活のしづらさを感じている。視覚障害の後に速やかに聴覚や触覚が感覚を代償すれば生活のしづらさが改善すると考えられるが、どの様なメカニズムで感覚の代償が行われるのか十分に分かっていない。本研究では感覚刺激に応じて細胞の形が変わるオリゴデンドロサイトとそれが形成する髄鞘に注目して感覚代償が起こるメカニズムを解明し、感覚代償の効率的な誘導法の開発を目指す。