研究課題
基盤研究(C)
効率的な合成素子の開発は単純な新規反応の開発に貢献するだけでなく、効率的な医薬品や生理活性物質の創製に応用可能である。我々は最近簡便かつ容易に合成可能な前駆体から効率的にイノラートという合成素子を発生させる新規発生法を見出し、炭素4員環形成反応へ応用できることを見出した。一方、本反応において、その操作の煩雑性や発火性の危険試薬を使用しなければならないなどの問題点があった。問題点解決のため、今回我々は、フロー法を用いることによる安全なイノラートの発生と実用化を検討する。また、本手法を用いた新規医薬品の創製も試みることとした。