研究課題
基盤研究(C)
開発したヘム錯体(SR錯体)が、プロスタグランジン(PG)の共通の生合成中間体PGH2を高速で選択的に皮膚創傷治癒活性を持つ12-HHTに変換することを見出した。このSR錯体にPGH2選択的取り込みに適したポケットを増設するなど改良を加えることにより、細胞に対し高い12-HHT増産活性を持つ化合物の創製を目指す。また、開発してきたバクテリオクロリンが、生体透過性の高い近赤外光で細胞に高い光毒性を発現することは見出したが、長期耐久性等に課題も残した。この点を克服するために化学的に引き抜かれやすい水素をフッ素などに置換することで解決を目指す。また、抗体に結合させてがん細胞選択的な治療薬を目指す。