研究課題
基盤研究(C)
生理活性が期待される,歪みを有する多環式テルペノイドの効率的な不斉全合成経路の開発について研究を行う.まずvenezuelaene Bに関しては, zirconocene 錯体を用いた分子内カップリング反応による歪んだtransbicyclo[3.3.0]octane骨格の構築と2度の分子内アルドール縮合を駆使して不斉全合成を目指す.次にnapyradiomycin C1は大環状ラクトン化と続くFries転位反応により,歪んだ炭素14員環の構築を基盤に不斉全合成を目指す.基本的に古典的な分子内カルボニル縮合反応などを基軸とした環形成を行い,効率的かつ短工程での全合成経路を確立する.