研究課題
基盤研究(C)
心臓特異的ミオシン調節軽鎖キナーゼ(cMLCK)は心筋細胞に特異的に発現し、ミオシン調節軽鎖をリン酸化することで心筋細胞の収縮性を制御する生命維持にかかせないタンパク質である。Ca2+依存的にカルモジュリン(CaM)がcMLCKの活性調節ヘリックスに結合してキナーゼを活性化するが、CaM依存型キナーゼに関しては、類縁酵素も含めて不活性型と活性型の両者が単一酵素で構造決定された例はなく、その活性化メカニズムの詳細は不明である。本研究では、まずcMLCKの活性化-不活性化の詳細な調節メカニズムを cMLCK(不活性型)およびcMLCK-CaM複合体(活性型)の結晶構造に基づいて明らかにする。