臨床実装を目指した高機能な癌局所治療用二層型シート製剤の開発

• 研究課題/領域番号: 24K09748
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 審査区分: 小区分47020:薬系分析および物理化学関連
• 研究機関: 長崎大学
• 研究代表者: 西田 孝洋 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(薬学系), 教授 (20237704)
• 研究期間 (年度): 2024-04-01 – 2027-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2024年度)
• 配分額: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円); 2026年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円); 2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円); 2024年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
• キーワード: コントロールドリリース / 癌化学療法

研究開始時の研究の概要

癌化学療法では、静注など血管系を介した投与では、癌病巣薬物濃度の空間的・時間的なコントロールは難しいのが現状である。本研究課題では、病巣部位近傍に長期間滞留することで選択的な薬物集積を可能にし、腹腔への薬物漏出も抑制でき、最適な放出速度を有する高機能な二層型シート製剤を開発する。具体的には、バイオ3Dプリンターを用いて実験計画法に基づき二層型シート製剤を作製し、担癌モデル動物における本製剤の局所薬物動態と治療効果を評価する。本製剤の遺伝子治療薬への応用展開も試みる。腹腔内の臓器表面からの薬物吸収を利用する新たな癌局所治療形態として、二層型シート製剤を臨床実装するための基盤を構築する。