研究課題
基盤研究(C)
最終糖化産物(AGEs)や酸化ストレスが複雑に絡み合う酸化還元(レドックス)反応機構を明らかにするために,光計測とESR法の特性を活かした研究を行う。物理化学的な側面からレドックス反応場を検討するために,励起状態やラジカル構造のAGEsをターゲットにした実時間計測が有効である。糖やアミノ酸の重合反応によるAGEs生成系において,光励起反応や電子移動がともなうレドックス反応場でのAGEs生成を抑制する因子が明らかになれば,AGEsを指標とした光老化の予防法や食品劣化の防止策に役立つ成果が期待され,美容業界での肌計測技術開発,および化粧品材料や食品製造業など幅広い化学工業分野での発展につながる。