研究課題
基盤研究(C)
神経内に生じたαシヌクレイン凝集核は、パーキンソン病などの神経変性疾患の病原因子である。本研究では、αシヌクレインの結合パートナーであるシナプス小胞が凝集核の形成を制御するメカニズムを数理解析することで、核形成阻害分子の設計基盤情報を取得する。このために、αシヌクレイン凝集に関する既知の情報を基に、凝集挙動を再現した数理モデルを構築し、シナプス小胞が凝集核形成に及ぼす影響を定量解析する。実験結果をフィードバックしてモデルの最適化を行い、凝集核形成制御メカニズムを解明する。本研究の知見は、タンパク質凝集メカニズムの理解を深めるとともに、αシヌクレイン関連神経変性疾患に対する治療薬の開発基盤となる