研究課題
基盤研究(C)
本研究では、チロシンキナーゼ阻害剤選択性がどのような動的構造メカニズムにより決定されるかについて解明する。その戦略として、チロシンキナーゼ-阻害剤間相互作用の動的情報の取得に重点を置く。具体的には、実験的手法であるNMR、等温滴定熱量測定、 表面プラズモン共鳴等に加えて、計算化学的手法である分子動力学法を併用する。NMRは構造変化を生じた領域の特定において強力だが、どのような構造に変化したかについての情報を得ることは容易ではない。分子動力学法を併用することにより、どの領域がどのように構造変化を生じたかを知ることが可能となる。