研究課題
基盤研究(C)
マクロファージは炎症誘発刺激を受けると、糖代謝亢進などの代謝経路変動を伴いながら炎症促進性から収束性へと経時的な表現型変化を起こす。糖代謝副産物を介して起こる翻訳後修飾であるタンパク質ラクチル化が、マクロファージの表現型変化を促進すると考えられているが、その制御機構や意義には未解明点が多く残されている。本研究では、JAKファミリー分子TYK2がラクチル化制御とマクロファージ表現型変化に役割を持つことを解明する。この新規機構解明により、TYK2や関連分子を標的としてマクロファージ機能を転換させるなど、新しい炎症疾患治療法の考案につながることが期待される。