研究課題
基盤研究(C)
S-adenosyl methionine (SAM)はメチル化の基質となる多機能代謝産物であるが、飢餓状態やSAM産生が制限された状態においてもその量が維持されることが判明した。申請者は、遺伝学とプロテオミクスにより、ショウジョウバエ脂肪体(哺乳類の肝臓と脂肪組織に相当する器官)において、核内ユビキチン-プロテアソームによる消費抑制を介したSAMレベル維持機構、SAM依存的な消費酵素の核移行と分解を見出した。本研究では、遺伝学及び消費酵素の近傍ラベリングプロテオミクスを活かし、消費酵素の細胞内局在制御や代謝感知システム、生理的意義の探索を行う。