研究課題
基盤研究(C)
Toll-like receptor(TLR)やCaspase(Casp)ファミリーを介した慢性炎症は、がんやメタボリックシンドロームなどの多様な疾患の強力な増悪因子となる。申請者は近年、肥満時に血清中で増加するスフィンゴ糖脂質:ガングリオシドGM3が、リポ多糖受容体:TLR4の内因性リガンドとして炎症応答を誘発すること、その生理活性が脂質部分(セラミド)のアシル鎖構造(鎖長や不飽和度)の違いによって制御されることを見出した。本課題では、GM3を含む一群のスフィンゴ糖脂質による、細胞膜上および細胞内のリポ多糖受容体を介した炎症性細胞死の制御の解明を試みる。