研究課題
基盤研究(C)
大腸粘膜では様々なメカニズムで過剰な免疫系の活性化を負に制御しており、その破綻は潰瘍性大腸炎(UC)の発症と病態に深く関わっていると考えられる。UC患者大腸では炎症に伴い酸性糖脂質であるスルファチドとガングリオシドGM3のそれぞれ減少と増加が見られている。本研究では、UCにおける両糖脂質の発現制御と役割の違い、特にスルファチド発現低下の意義について検討を行い、スルファチドが内因性リガンド・制御因子としてTLR4活性化を調節する機序を明らかにする。