研究課題
基盤研究(C)
乳がんは肺がんと並んで世界中で最も罹患率の高いがんであることから、乳がんの病態を解明し、より効果的な治療法を見出すことは急務である。申請者は生理活性脂質であるプロスタサイクリン(PGI2)合成を担うPGI合成酵素(PGIS)が炎症反応や大腸がんに関与することを見出してきた。乳がんは大腸がんと同じく食生活の変化に伴って本邦における罹患率が増加してきたがんであり、PGISが乳がんの発がんに関与するのであれば、乳がんの発症機序について新たな側面から明らかにすることになる。本研究ではPGIS KOマウスを用いて化学物質による乳がんの発がんにPGISが関与するのか解析する。