研究課題
基盤研究(C)
本研究では、がんと神経変性疾患のクロストークを通じた、アミロイド線維の戦略的蓄積による画期的がん治療戦略の確立を目指す。近年、がん細胞におけるオートファジーやプロテアソームなどのタンパク質恒常性維持機構 (プロテオスタシス) の制御によるがん治療への応用が注目されている。複数の神経変性疾患の病変部で共通して凝集体として検出されるタンパク質が抗がん剤耐性株において過剰発現していることを見出した。そのタンパク質の発現からアミロイド線維形成までを網羅的に理解し、その制御によって、「がん細胞特異的にアミロイド線維を積極的に蓄積させる」、という新しい原理に基づくがん治療法の確立を目指す。