研究課題
基盤研究(C)
心収縮不全は致命的な心毒性のひとつであり、抗がん薬治療終了後も継続したり、晩発的に発症したりするが、そのメカニズムは不明な点が多い。本研究では、新生児~小児期における抗がん薬の投与および休薬期間を、発達期の表現型を示すヒトiPS細胞由来心筋細胞(hiPSC-CM)で再現する。抗がん薬の曝露および薬剤除去後におけるhiPSC-CMの「収縮力」と「細胞表現型」の変化を経時的にin vitroで比較解析することで、発達期における心毒性の可逆性や晩発性を制御する因子を明らかにする。本研究により、抗がん薬の安全性薬理に関する重要な知見を得ることが期待できる。