研究課題
基盤研究(C)
生薬の品質評価は,一般に,その生薬の主成分や固有の二次代謝産物が指標にされることが多い。しかし漢方薬として生薬を服用する場合,通常,煎じ(熱水抽出)工程を経ており,原料生薬中の成分組成・含量は溶解性,熱分解,揮発などの影響で変化している。すなわち現状の生薬の品質評価は薬効に関与していない成分を指標にしている可能性がある。そこで本研究で当帰を例に,熱水抽出物から血流改善作用に関与する活性化合物の組み合わせ,すなわち“活性化合物群”を決定し,その前駆体を解明することで当帰の品質評価の指標とすることを目的とする。