研究課題
基盤研究(C)
がんの予防・治療効果が期待される成分として「共役脂肪酸」が挙げられる。本申請課題では、様々な種類の共役脂肪酸の殺がん細胞効果を検証し、最も有効性の高い共役脂肪酸を明らかにすることを目的とする。放射線療法や既存の多くの抗がん剤による治療が、細胞のDNAをターゲットとしているのに対し、共役脂肪酸は細胞膜の損傷による細胞死を引き起こす。そこで本研究では、放射線や既存の抗がん剤に抵抗性を示す難治性がんに対する共役脂肪酸の有効性を検証する。また、共役脂肪酸と抗がん剤の併用効果を検証し、抗がん剤の使用量低減、つまり副作用の軽減につなげることを目指す。