研究課題
基盤研究(C)
アオサノリは,和名:ヒトエグサを示す一般名で,古くから海苔の佃煮や磯辺揚げ等の原料として,沿岸域で広く網養殖されてきた。しかし,最近まで,アオサノリの種(遊走子由来胞子)から葉状体へと分化する要因が未解明であったため,種(遊走子)を網に着生させてからは、完全に自然任せの養殖となり,シーズン毎の天候や水質に大きく左右されてきた。このような背景のもと,本研究課題では,これまでに培ってきたアオサノリの培養ノウハウとアオサノリの成長促進因子として知られるサルーシンに関する科学的知見を融合し,現代の環境変化に対応した新たな養殖法を開発する。