研究課題
基盤研究(C)
ビフィズス菌は、整腸作用や免疫調節作用を期待して、医薬品や機能性食品として幅広く利用されている微生物です。ビフィズス菌は、酸素があると生育できない偏性嫌気性細菌です。固形がんの内部は、ビフィズス菌の生育に適した嫌気性環境であることが知られています。ビフィズス菌の性質を利用して、固形がんに対する薬物送達ツールとしての応用研究を進めています。本研究では、ビフィズス菌に遺伝子組換え技術を応用して、強い抗腫瘍活性を有する分子を分泌する組換えビフィズス菌を新たに作製します。合わせて、最も予後の悪いがん種である膵臓がんに対して、遺伝子組換えビフィズス菌による治療効果を評価します。