研究課題
基盤研究(C)
近年、新型コロナウイルス感染予防ワクチンを代表とするメッセンジャーRNA(mRNA)を利用したRNA医薬品の開発が急速に進められている。申請者はこれまでに、mRNAを溶解したリン酸緩衝生理食塩水(PBS)と正電荷脂質、リン脂質およびPEG脂質を溶解した少量の脂質エタノール溶液を急速に混合するだけで簡便にmRNA脂質ナノ粒子を調製できる修正エタノール注入法を開発している。申請者はこの技術をがんワクチンに応用し、がん抗原タンパク質をコードしたmRNA脂質ナノ粒子製剤の静注によりがんに対する免疫反応を誘導させ、がんの増殖を抑制できる臨床応用可能ながんワクチン製剤の開発を試みる。