研究課題
基盤研究(C)
本研究では、磁性ナノ粒子を搭載したリポソーム修飾MSCを利用して、MSCのがん指向性とさらに静磁場による引力により能動的に抗がん剤内封リポソームを腫瘍組織へ送達することが可能な薬物送達システムの開発を目指す。また、本システムに交流磁場を組み合わせた、発熱による抗がん剤放出制御技術の構築にも取り組む。さらに、この多機能型薬物キャリアとしてのリポソーム修飾MSCの難治性がん治療における有用性を明らかにする。本研究で得られる知見は、従来のリポソーム製剤では達成できなかったがん化学療法の治療成績の顕著な改善に大きく貢献するものと期待している。