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がん免疫療法における患者負担軽減と汎用性向上を目的とした経鼻投与法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 24K09952
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分47060:医療薬学関連
研究機関神戸薬科大学

研究代表者

古林 呂之  神戸薬科大学, 薬学部, 准教授 (00399156)

研究分担者 田中 晶子  神戸薬科大学, 薬学部, 講師 (30824320)
研究期間 (年度) 2024-04-01 – 2027-03-31
研究課題ステータス 交付 (2024年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2026年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2025年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワードがんワクチン / 細胞層透過性促進 / emulsion / がん免疫療法 / 経鼻投与 / がんペプチドワクチン / α-Galactosylceramide
研究開始時の研究の概要

がん免疫ワクチン療法は、近年、がん標準治療(手術・化学・放射線療法)により寛解した患者の再発防止やがんの進行遅延を目的とした予防的治療法の位置づけとなりつつある。予防的治療では継続的なワクチン投与が必要となるが、現状のがん免疫ワクチン療法は注射による侵襲的な投与であり、また、通院が必須となることから患者の身体的、経済的負担が大きい。そこで本研究では、注射に代わる新たな投与経路として、患者自身あるいは介助者による投与が可能で、負担を大幅に軽減できる経鼻投与の利用に着目し、2種類のがんワクチンを併用するための経鼻投与型製剤の最適化と経鼻がん免疫ワクチン療法の有用性について検討を行う。

研究実績の概要

ヒト肺癌由来培養細胞株(Calu-3)の細胞層及び人工脂質層を用いて、がんワクチンのキャリアーの膜透過性への影響をモデル薬物を用いて検討した。まず、脂肪乳剤の膜透過促進に関してWT1ペプチドのモデルとして高水溶性及び低膜透過性のranitidin、α-galactosylceramideのモデルとして高脂溶性で中程度の膜透過性を有するritonavirを用いて、soybean oilとegg lecithin(1:0.12)で構成される標準emulsion(脂質濃度10%、平均粒子径約200nm)を調製した。いずれの薬物も透過性は促進されず、標準的なemulsionでは高水溶性薬物や脂質への親和性が高すぎる薬物では有効性が得られないことが明らかとなった。また、透過実験温度を4℃に設定し、エンドサイトーシスの影響も評価したが透過性はほとんど変動しなかった。これらの結果より、本研究においてはここで用いたemulsionは製剤の選択肢から外すことにした。
WT1ペプチドを透過実験用緩衝液に、また、αーgalactosylceramideを注射投与に用いる溶解液に溶解しCalu-3の細胞層及び人工脂質層を用いて透過性を評価した。両薬物共に、溶液とするだけでは膜透過性は極めて低く、αーgalactosylceramideについては膜透過が検出されなかった。一方、WT1ペプチドのCalu-3細胞層透過性は0.27×10^-7 cm/sとなり、人工膜では透過が検出されなかったことからWT1ペプチドはparacellular routeを介して膜を透過すると考えられた。αーgalactosylceramideについては分析感度の改善と透過性の再評価を進めている。また、併行して両透過ルートからの薬物透過を促進できるキャリアーについての検討を進めている。

現在までの達成度
現在までの達成度

3: やや遅れている

理由

計画していた透過実験におけるがんワクチンの分析感度が予想よりも低く、データ精度を高めるために分析条件の設定に相当の時間を要したことが原因と考えている。

今後の研究の推進方策

がんワクチンの膜透過を促進できるキャリアーの選定を急ぎ、速やかにヒト初代細胞を用いた実験に移ること、またその中でエクソソームの形成確認など、マウスによる頸部リンパ節への送達実験結果を評価する際に必要な根拠データをそろえるなどの準備を前期に進める予定である。

報告書

(1件)
  • 2024 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2024-04-05   更新日: 2025-12-26  

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