研究課題
基盤研究(C)
肝で生成した活性代謝物は、血液側へ排出輸送されて薬理作用を示すが、その輸送機構が系統的に解明できた例は僅かである。本研究は、肝からの代謝物の血液側と胆汁排出を、各輸送体活性に分離後、タンパク質の発現量とScaling Factorで補正してボトムアップに再構成する予測基盤を構築し、その妥当性を検証する。アデノ随伴ウイルスによる排出輸送体のマウス肝特異的なノックダウンで、それぞれの排出輸送体を分離して評価する。活性代謝物の体内動態に寄与する膜輸送体を解明することで、有効かつ安全な薬物治療へ貢献できるのみならず、創薬の初期段階で活性代謝物の血中排出の定量的なスクリーニング系を提供することができる。