研究課題
基盤研究(C)
Muse細胞は、多能性幹細胞マーカーSSEA-3を指標に生体より直接単離することが可能であり、生体へ点滴投与するとその損傷部位へと遊走し、貪食により分化する。加えてヒトMuse 細胞を他者や動物に投与した場合でも免疫抑制剤を必要とせず、長期間拒絶されることなく移植先の組織中で生存し続けることが可能という非常にユニークな特徴を備えた細胞である。しかしながら免疫抑制剤なしという厳しい状況下でMuse細胞がどのようにして免疫拒絶をまぬがれ続けるのか、その詳細な機構は未だ明らかになっていない。そこで本研究ではMuse 細胞がリンパ節内で抹消性免疫寛容を誘導している可能性について検討を行う。