研究課題
基盤研究(C)
系統や食性に応じて多様化している脊索動物の消化器系の進化発生生物学的理解を進めるため、原索動物の消化管上皮分化と遺伝子発現のプラスティシティ(可塑性)に着目し、消化器系の形態形成の多様性と形態進化との分子的相関を探る。具体的には、「消化管の上皮陥入起点におけるTTF-1/Nkx2-1の新奇な遺伝子発現」と「消化管上皮の機能分化や形態形成」との関連性の理解を、ホヤやナメクジウオの遺伝子発現を指標に進めていく。その上で、原腸陥入や消化管の前後・背腹パターニングに関与する発生転写因子群にも着眼し、消化管の機能形態の分化と進化における発生遺伝子の可塑的関与を探っていく。